Optimus it L-05D レビュー
Last update 2013/02/10 19:50
最近、iPhone5やiPadを購入してからめっきりAndroidをいじらなくなっていた私ですが、2012年頃からなかなか評判がいい機種が多くなってきたので、その中でも隠れた名機と言われているLGエレクトロニクスのOptimus it L-05Dの中古をヤフオクで購入しました。
今までGALAXY SIIやXperia ray、そしてP-07Cなどアンドロイドスマートフォンを購入して来ましたが、iPhoneに比べるとどうもいまいち使いにくい。
2012年春モデルあたりから、だんだんとレビューでも評価が良い端末が増えてきたので、その中でも特に評価がよく、中古の価格が安いOptimus itをヤフオクで購入しました。
なんと端末価格は、1万5000円ほど。ちょこっと傷がついていて、本体とバッテリーのみでしたが、かなりお買い得な価格でした。
実は、Optimus itを新規、もしくは機種変でドコモで購入した場合、2年契約であれば本体価格は、1万3440円で購入出来ます。
本体価格53,760円 - (月々サポート 1,680円 x 24ヶ月) = 1万3440円
が、音声通話(780円)とXiパケットプラン4,935円、そしてspモード315円と端末代の合計6,590円を2年間支払い続けた時の合計金額が、15万8160円なので、中古+安いデータ通信プランで維持するほうがずっとお買い得なわけです。
ちなみに私の場合は、ドコモのデータ通信専用プランのドコモデータ定額プラン 128k(月々約1,7000円)で維持できるので、端末代1万5000円を合わせても2年間で、5万5800円で済ませることができます。
Optimus it L-05D スペック
キャリア | DoCoMo | 販売時期 | 2012年夏モデル |
---|---|---|---|
OS | Android4.0 | CPU | MSM8960 (1.5GHz) |
内蔵メモリ | 1GB | 内蔵ROM | 8GB |
バッテリー容量 | 1,650mAh | データ通信 サービス |
Xi |
ディスプレイ サイズ |
4インチ | 解像度 | 800x480 |
サイズ | 62x124x12.6 mm |
重量 | 132g |
カメラ | 820万画素 | Bluetooth | 4.0 |
防水 | 有り | ワンセグ | 有り |
おサイフ ケータイ |
有り | 赤外線通信 | 有り |
販売価格 | 53,760円 | 実質価格 | 13,440円 月々サポート |
Optimus itのベンチマーク。
なんと5,449をマーク。
Nexus 7のベンチマークが3,684で、GALAXY SIIが2,802だったので、いかにOptimus itがハイスペックだということがわかるかと思います。
Optimus it L-05Dレビュー
Optimus it (左側)とiPhone5との比較。
Optimus itは、横x縦x厚みが62x124x12.6 mmで、サイズ的にはiPhone5とそっくり。
ただし、厚みが12.6ミリとちょっと厚いです。
GALAXY SIIと比較してもあまり変わりません。
弱点といえば、この厚さ。
最新のスマートフォンは8ミリ前後なので、1.5倍ほど分厚いことになります。
ただ、ケースをつけたiPhoneと比べると厚さはそれほど変わりなくなるので、あまり気にはならないかも。
外観
iPhone4Sと同じで、電源キーが上部右側にあり、左側にイヤフォン・マイク端子があります。(iPhone5はイヤフォン端子は本体下部)
ボタンは本体からそれほど出っ張りがないので、ポケットや鞄の中に入れておいても、誤ってスイッチが入ってしまうことはほぼないと思います。
またiPhoneのイヤフォン・マイクも使用できました。
残念なのは、Optimusだけではないのですが、Android4からホームキーが物理的なキーではなく、タッチパネルになったこと。
お陰で画面(スリープ解除)を点灯させるには、電源キーを押さないと出来ないこと。
電源キーは上部の押しにくい位置なので、この点が不満。
ただ、iPhoneのホームボタンのように押しても反応しにくくなることはなくなりますが。
Nexus 7もホームキーがタッチパネル式です。
左側は戻るキー。右側はメニューキー。
この2つはiPhoneにはないので、Androidの有利な点です。
本体裏側には、820万画素のメインカメラのレンズ、LEDフラッシュ、そしてそれらの上には赤外線通信用の窓があります。
ちなみにiPhone5は、800万画素のカメラになります。
本体右側面の下部には、ストラップを取り付けるストラップホールがあります。
私は携帯にはストラップを取り付けない派なのですが、iPhoneにはない点の1つです。
本体左側にはボリュームキーがあります。
残念ながらアンドロイド機にはサイレントキーがなく、一発でサイレントにすることはできません。
ディスプレイはiPhone5と同じ4インチなのですが、解像度が800x480とiPhone5の1136x640に比べると、数値上では見劣りしてしまいます。
が、比べてみるとわかりますが、肉眼ではほとんど見分けがつかないレベル。
ただし、デジカメで接写するとパソコン用サイトはOptimus itは文字が潰れてしまっています。
が、iPhone5だと文字が判別できるレベルですね。
たたし、今のところOptimusの解像度は特に不満はありません。
アプリやスマホ用のサイトを見るぶんには十分。
Optimus itはワンセグチューナーも内蔵しているため、通勤・通学途中にTVを見ることができます。
私の自宅は、家の中だとワンセグを受信することはできませんでしたが、他の端末(GALAXY SIIやカーナビのワンセグなど)に比べて受信感度はいい気がします。
番組表との連携もよく、意外と扱いやすいです。
キャップレスの防水
基本的にスマートフォンの多くは、充電用の端子にキャップがないんですけれど、防水端末はキャップがついています。
ところがこのOptimus itは防水仕様なのにイヤフォン端子もMicroUSB端子もキャップレス。
はじめての防水スマートフォンだったので、実際に水の中につけてみることにしました。
iPhoneを使い始めてからトイレにもスマートフォンを持っていくようになってから、ずっと防水端末が欲しかったんですけれど、これはiPhoneにはないすごく有利なAndroid特有の機能(すべてのアンドロイドが防水ではありませんが)。
水に漬けると静電式のタッチパネルが水に反応してしまうようで、勝手に画面が切り替わったりしていますが、水に漬けても全然問題なしでした。
ただ、濡れた手や濡れた状態でタッチパネルを操作しようと思っても、うまく動作しませんでした。
裏のカバーが簡単に外れるのに、どうやって防水仕様にしてあるのかな、とカバーの裏側をみてみると、MicroSDカードやminiUIMやバッテリーの周りにゴム製のシールドのようなものが有りました。
これで水の侵入を防いでいるっぽい。
そのため、カバーに隙間が開いていると水が侵入してしまう可能性も。
不在着信もLEDでお知らせ
iPhoneやGALAXY SIIにすごく欲しかった機能が、不在着信やメール受信時にLEDで知らせてくれる機能。
Optimus itにはちゃんと搭載されていて、電話やメールが有ったことを見逃すことはありません。
ただし、色は赤一色なのでメールなのか不在着信なのかはパッと見ただけではわかりませんが。
またLINEの着信やメッセージの受信でも動作してくれるっぽい。
カメラ比較
私はデジカメを3台ぐらい(持ちすぎ!)所有しているので、スマホのカメラは単にスナップ写真やメモ代わり的な使い方しかしないので、画質はあまり期待していません。
が、数年前に比べ、スマホのカメラもデジカメに迫るぐらいの画質になりつつあると思います。
そこで、iPhone5とOptimus itで同じ条件で、同じ対象物を撮影してみました。
ちなみにiPhone5は、800万画素。Optimus itは820万画素で画素数の違いはほとんどありません。
iPhoneやスマホのカメラは、昼間の屋外のような十分な光の量が被写体に当たるような条件であれば、非常に綺麗に撮影出来ます。が、室内、特に蛍光灯のような明かりだけの場合は、ノイスが多くなりスマホのような小さなレンズ、撮像素子だととたんに苦手になるようです。
今回はその悪条件で撮影してみて、比較してみます。
こちらはiPhone5で撮影した写真。
iPhoneは5になってからホワイトバランスの調整などが変わったようで、かなり鮮やかに撮影してくれます。
こちらはOptimus it。Androidのカメラは、意外と細かくマニュアルで設定が可能。
Optimus itも例外ではなく、ISOやホワイトバランスなどを選ぶことができます。
こちらはすべて全自動で写した場合。
若干青みがかかってホワイトバランスがiPhoneとは違うことがわかります。
どちらがより自然か・・・は、微妙ですが個人的にはiPhoneのほうが自然ぽいかな。
また、iPhoneに比べ輪郭がぼやけているような気がします。
拡大してみるとどちらもノイズが多く、ラインがシャープではありませんね。
蛍光灯の明るさでは、スマホのカメラではこれが限界かも。
こちらはコンパクトデジタルカメラで撮影したもの。
5000円ほどで購入した中古のデジタルカメラなのですが、ノイズが少なく、輪郭もシャープなのがわかります。
屋外での撮影が多い場合はスマホで十分ですが、室内で写真をとったり、夜間撮影するような場合は、デジタルカメラも用意しておいたほうがいいかもしれません。
まとめ
2012年夏モデル以降のハイスペックアンドロイドに比べると、バッテリーの容量が1,650mAhと心もとない気がしますが、iPhoneやGALAXY SIIなどよりも容量は上なんです。
ただ、CPUがGALAXY SIIIと同じスペックのせいか、使っているとiPhoneよりどiPhoneとAndroidの比較を参考にしてください。
GALAXY SIIIと同じCPUを使用しているため、サクサク感はGALAXY SIIの比ではありません。
ただ、iPhone5に比べると若干もたつく場面が有りました。
まず、アンドロイド特有の症状なのですが、スリープ状態から復帰するとがディスプレイが点灯して、数十秒間、反応がなかったり反応が遅かったりします。
例えるとWindowsがスリープや休止から復活してすぐは、何も操作を受け付けないことがありますが、そんな感じ。
iPhoneは復帰と同時に操作ができるようになるので、この辺はiPhoneに軍配が上がりそうです。
また、今のところ1回だけですが、使用していなくても何かが暴走して、バッテリーが急激に減る症状が見受けられました。
これもアンドロイド特有のバグのようで、この端末でも残念ながらありました。
ただ、それらのアンドロイド特有の欠点は見受けられるものの、「おサイフケータイ」「ワンセグ」「防水」などiPhoneでは今後も搭載されないような超便利な機能が搭載されているので、どちらか一つを選べと言われたら、使用用途によってはかなり迷いそう。
私は自営で自宅と会社にこもりがちですが、電車やバスで通勤している人には、ワンセグ、おサイフケータイを搭載したOptimus itはおすすめできる商品です。
2013/02/10 19:50 | | |