IGZOとは

IGZO搭載のドコモのスマートフォン、AQUOS ZETAを購入しました。iPhoneや他のAndroidとバッテリーの消費量を比較。ダントツでバッテリーがもつ性能。

 
 

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IGZOとは

 

 

Last update 2013-07-27 16:33

 

IGZOとは

IGZOとは、液晶ディスプレイの形式の1つで、インジウム(Indium)、ガリウム(Gallium)、亜鉛(Zinc)、酸素(Oxide)により構成された次世代ディスプレイ。
SHARPが世界ではじめて量産化。
2012年にDoCoMoから、世界で初めてスマートフォンに搭載したAQUOS Phone SH-02Eが発売されました。

省電力

IGZOでは、トランジスターの小型化により透過率が1.2倍になりました。これにより、裏から照らす明かりの量を減らすことで、省電力を実現しています。

また、今までの液晶ディスプレイは、常に60回/秒画面が書き換わっているんですけれど、IGZOでは静止画表示中は、CPUの表示動作を抑え、さらに書き換えも1秒間に1回に減らすことにより、消費電力を劇的に抑えると言われています。
理論上は、ディスプレイの消費電力を5分の1から10分の1に減らすことが出来ると言われています。

解像度

AQUOS PhoneのIGZO 解像度IGZOは、省電力ばかり注目されていますが、より高解像度の液晶パネルを作り出すことが可能で、DoCoMoから発売された最新のAQUOS Phone SH-06Eは460ppiと、iPhone5の326ppiを大きく上回る高解像度になっています。
現在、6.1インチ2,560x1,600ドットの498ppiという、超高解像度のディスプレイも作成可能レベルらしく、印刷以上の再現も実現しているようです。

ネット上では高解像度の割に、ぼんやりしているとか、そうは見えない。という意見もあるようですが、私の感想としてはもうこれぐらいのレベルになると、どれがどのくらい高画質なのかは肉眼では見分けがつかないレベル。(私の視力は1.5以上)
iPhone5のRetinaディスプレイは、もう3年以上前から体験済みですが、当然肉眼ではどっちが高解像度かは判断できないレベル。
ただ、私はiPhoneもAQUOS Phoneもアンチグレアのシートを貼っているので、解像度が若干落ちて見えるんです。
ネット上で言われている、解像度が思ったより高く見えない、は、展示モデルが多いようで、もしかしたら指紋防止フィルムなどが貼ってあったのかな、なんて気がします。

タッチの反応精度

IGZOは、タップなどのモニタータッチの反応精度も向上しているそうです。が、実際に触ってみて数日経つのですが、あんまり精度は良くないような・・・。というか、iPhone4は、すごくタッチ精度が良かったんですけれど、iPhone5やOptimus it、そして今回購入したAQUOS Phone SH-02Eは、あんまり精度がよくない気がするんです。
とくにSH-02Eは、スワイプやフリックの精度が良くないような・・・。
Gmailアプリでは、メールタイトルを左右どちらかにスワイプすると、そのメールを削除することが出来るのですが、かなりの確率で失敗します。(笑)

iPhone5も以前からタップしても反応しなかったり、というようなことが多々あって、iPhone4ではそうしたことがなかったので、最近のスマホのディスプレイはタッチの反応精度が落ちているようなきがするんですよね。

IGZOの省電力の威力!

さて!お待ちかね。AQUOS Phoneの最大の持ち味の1つ、IGZOの省電力について検証してみました。
2012年にDoCoMoから2日バッテリーがもつとのキャッチコピーでCMが流れていましたが、SHARPのIGZO液晶は、従来の液晶に比べ省電力で動作するため、液晶をつけていてもあまりバッテリーが消費しないと言われています。
iPhoneと比べバッテリーに不満が多かったAndroidですが、バッテリーがiPhone以上にもつようなら、iPhoneから乗り換える人も増えるかもしれません。

  SH-02E 203SH SH-01D
2011冬
102SH
2011冬
連続静止画 約24時間 約24時間 約5時間 約5.5時間
連続動画再生 約11時間 約10時間 約4時間 約3.3時間

上の表はSHARPが公開している各端末によるディスプレイ点灯時の表示時間です。
SE-02Eでは、静止画像であればディスプレイをつけっぱなしでも24時間バッテリーがもち、動画再生時でも11時間もつそうですが・・・

以下は、左から「AQUOS Phone SH-02E」、「Optimus it L-05D」、「iPhone5」の3つを97%のバッテリー残量でYouTubeの動画を再生させ、バッテリーがどれだけ消費されるか検証した動画です。全部で18分ほどある動画ですが、早送りで検証しているのでバッテリーがどのように減っていくかがわかると思います。
※動画でOptimus itが2011年モデルと書かれていますが、実際は2012年モデルです。

  AQUOS Phone
SH-02E
Optimus it iPhone5
バッテリー 2,320mAh 1,650mAh 1,440mAh
30分 89%(-8%) 84%(-13%) 87%(-10%)
1時間 81%(-8%) 69%(-15%) 77%(-10%)
1時間半 72%(-9%) 55%(-14%) 66%(-11%)
2時間 64%(-8%) 41%(-14%) 56%(-10%)
2時間半 56%(-8%) 24%(-17%) 45%(-11%)
3時間 47%(-9%) 8%(-16%) 33%(-12%)
3時間半 39%(-8%) --- 22%?
4時間 30%? --- 11%?
4時間半 21%? --- 0%?
5時間 13%? --- ---
5時間半 4%? --- ---
6時間 --- --- ---
  AQUOS Phone
SH-02E
Optimus it
L-05D
iPhone5
1時間の
消費量
17.14% 29.37% 21.25%
再生時間 約5時間50分 約3時間20分 約4時間40分

インストールしているアプリなどが違うので、正確な検証という訳ではありませんが、

  • 再起動させた後、他のアプリを起動せず検証
  • YouTubeを視聴して画面を点灯させたままにする
  • モバイル通信はOFFにした
  • 省電力モードや節約アプリなどは使用していない

という条件で液晶をつけっぱなしにして、バッテリーがどれだけ消費されるか調べたのが、上の結果です。
IGZOは画面の書き換えがない場合に威力を発揮するというので、YouTubeも真っ白な映像を流し続けてみました。
結果は明暗がはっきり別れましたね。
iPhone5とほぼ同じバッテリー容量のOptimus it L-05D レビューですが、IGZOでないAndroid機では、iPhoneにはまったく及ばない状態。
が、IGZO搭載のAQUOS Phone SH-02EはiPhone5を凌駕する結果になりました。
ただ、AQUOS Phoneはバッテリー容量自体も大きい(2,320mAh)ので、純粋にIGZOの恩恵だけというわけではないようですが、画面を点灯させたままでもバッテリーをきにしなくて使えるのは、大きいですよね。

インターネットを見た時

1時間で12%減った今度は1時間、ブラウザでインターネットを見た場合のバッテリーの消費を調べてみました。
0時22分から1時22分の間、インターネットのサイトをチェックしたり、画面を消したり、と、結構1時間の間画面はつけっぱなし状態。
すると1時間で12%ほど減りました。
先ほどのYouTubeを再生しているとき(1時間に17.14%消費)に比べると、若干緩やかになりました。

動作中は1時間に20%減ったこちらの画像は購入直後の様子。、インターネットを閲覧したり、設定をしたり、アプリをインストールしたり・・・というような作業状態だと、1時間で20%以上バッテリーを消費してしまう可能性もあるようです。
こちらの画像はAQUOS Phoneを購入した直後、設定やらアプリのインストールをしていた時間のバッテリー残量の推移を表したグラフ。
15時20分から16時20分まで73%から53%まで減っています。

いずれにしろ、AQUOS Phoneは今までのAndroidやiPhoneに比べ、バッテリーのもちが良いようです。

IGZOはいずれiPhoneやiPadにも搭載されると言われているので、そうなった時のiPhoneのバッテリーのもちも期待できそうですね。

まとめ

iPhoneからAndroidに素直に乗り換えできない理由のひとつが、バッテリーのもちの違いでした。
iPhoneはバッテリーの事など気にせずにガンガン使っていたのに、アンドロイド端末はどれも外出するときはビクビクしながら使っていたんですよね。
割とバッテリーがもつと思っていたOptimus itですら、今回の検証で、あっという間にバッテリーが底を尽きると判明しました。
ところがAQUOS ZETA SH-02Eは、普通に使っていればiPhone以上にバッテリーのもちを気にしなくていいことがわかりました。

ただ、「バッテリー容量が大きいぶん充電にも時間が掛かる」「卓上ホルダで置くだけ充電」と言った両者の違いがあるので、バッテリーや充電に関してはどっちが秀でているとは言いにくいかも。

あとはサクサク感(iPhoneにかなり近づきましたが、まだカクつく)、スクロールの動き(ちょっと指をなぞっただけで一気にスクロールしてしまう)などが解決されれば、iPhoneをサブ機にしてAndroid主体でもいいかなぁ。なんて気にさせてくれる端末です。
世間ではGALAXYやXperiaが注目を浴びていますが、バッテリーのもち、便利機能を踏まえると、2013年夏モデルは、AQUOS ZETAが一押しかな。

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2013/07/17 13:21 | このページのトップへ | コメントを書く | 管理