FolderSyncの使い方
Last update 2017-01-16 11:44
アンドロイドでWi-Fi経由でカメラやキャプチャーした画像、音楽などをパソコンに転送してくれるいいアプリはないかなぁ。と思っていたら、理論上、容量無制限でも使えるめちゃめちゃ便利なアプリを発見しました。
iPhoneのiCloudのように撮影した写真をパソコンに転送してくれるのはもちろん、パソコンに保存してある動画や音楽も自動的に転送してくれ、さらに!!
容量がほぼ無制限!
それがFolderSyncというアプリ。
無料版と、有料版があるので、まずは無料版を試してみて、便利だったら有料版を購入してみるといいと思います。
無料版は1つのアカウントしか作成できませんが、有料版は複数作成可能。
また、同じサービス(例えばGoogle Driveは1つのアカウントで5GB)で、複数のアカウントを結びつけることができるので、理論的には容量無制限で使用することが可能です。
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Windowsで標準で使えるようになったOneDriveと組み合わせれば、かなり便利に使えると思います。
目次
FolderSyncとは
FolderSyncとは、OneDriveやDropBox、SugerSyncなどのクラウドストレージにアクセスして、アンドロイドのファイルをネット上やパソコンに転送したり、逆にパソコンやネット上からアンドロイドに転送(同期といいます)してくれる機能。
iPhoneではすでにiCloudやフォトストリームという機能で実装していますが、イメージとしてはあんな感じ。
ただ、FolderSyncのほうが色々なファイルをやりとりしたり、同期するタイミングを設定できます。
私は、スマホで撮影した写真やキャプチャーした画像、iTunesの音楽ファイルを同期するのに使っています。
なお、iTunesの音楽ファイルをアンドロイドで同期するには、iTunesの音楽とAndroidで同期するにはを参考にしてください。
設定と使い方
FolderSyncは、めちゃめちゃ便利なアプリなんですけれど、ちょっと専門的な知識が必要。そこで、今回は超初心者にも出来るように、画像つきで設定方法を説明します。
ここでは例として、「OneDrive」に保存している動画をアンドロイドと同期する方法を紹介します。
もちろんアンドロイド側からパソコンへ転送することも出来ます。
後半に、アンドロイドで写真を撮影したら、即、パソコンに転送する方法やパソコンの音楽をアンドロイドに転送する方法やコツを紹介します。
基本画面
こちらがFolerSyncの基本画面。
※ FolderSyncは、しょっちゅうデザインが変わるので最新版とは多少違うデザインかもしれませんが、ほぼ手順は同じです。
「ファイルマネージャー」はアンドロイドの各フォルダを参照することができます。エクスプローラーみたいな機能ですね。
「同期ステータス」は、同期が正常に行われているか表示してくれる機能。
「アカウント」は、ストレージサービスにログインするための設定をする機能。
「同期フォルダ」は、同期の設定をする場所。
主に使うのが「同期ステータス」「アカウント」「同期フォルダ」の3つになります。
まずは「アカウント」をタップします。
アカウント
アカウントをタップすると、今まで作成したアカウント設定の一覧が表示されます。(まだなにも作っていない場合は、なにも表示されません)
新しくアカウント設定を作成します。
画面下右にあるプラスボタンをタップします。
OneDriveをタップします。
OneDrive以外にもSugerSyncやDropBoxのような有名なクラウドストレージも使えるし、FTPやWebDAV、Sambaなども使用できます。
アカウントの名前を作成します。
これは後で使用するので、わかりやすい名前をつけてください。
私は「OneDrive」と付けました。
続いてその下の「アカウント認証」をタップします。
マイクロソフトのログイン画面になるので、登録してあるメールアドレスとパスワードに入力します。
ここで入力するメールアドレスとパスワードは、Windows8にログインするときに使うものです。
Microsoftのアカウントがわからない人や登録していない人はこちらのページで登録できます。
FolderSyncがOneDriveにアクセスできるようにします。
「はい」をタップします。
あたらしくOneDriveのアカウントが作成されました。
OneDriveを利用した同期を作成する場合は、以後、このアカウントを使用します。
同期のルールを作成する
続いてどういう同期をするかルールを作成します。
今回はパソコンの動画をOneDriveを利用してスマホに転送する。というルールですね。
画面左上の部分をタップすると、左からメニューが出てくるので、「同期フォルダ」をタップします。
わかりやすい名前を付けます。
今回は動画を同期するので、「ムービー」にしました。
同期するフォルダを指定
その下の「リモートフォルダ」と「ローカルフォルダ」は、
リモートフォルダ = パソコン側
ローカルフォルダ = スマホ側
になります。今回の例で言うと、「リモートフォルダ」がOneDriveのフォルダってことですね。
まずはリモードとフォルダを設定します。
OneDriveのフォルダの一覧が表示されるので、同期したいフォルダをタップします。
今度はローカルフォルダを選択します。
アンドロイド側のフォルダを指定します。
今回はあらかじめ作成されていた「Movies」というフォルダに転送するようにします。
画面右下の部分をタップして表示される「Pathの変更」をタップすると、MicroSDカードのフォルダを選択できたり、スマホの内蔵メモリを選択できたり、といったことが出来ます。
ちなみにSDカードは、「/mnt/extSdCard」になります。
同期タイプ
「ローカルフォルダ」を選択すると、OneDrive側のファイルを「元」に、アンドロイド側を同じようにするようになります。
つまり、パソコン側からアンドロイド側にファイルを転送する場合は、「ローカルフォルダ」を選択肢ます。
逆にスマホのファイルをパソコンに転送したい場合は、「リモートフォルダ」を選択肢ます。
どちらかに変更があった場合に、相手側も同じようにするには、「双方向同期」を選択肢ます。
スマホで撮影した写真をパソコン等に転送したいときは、「リモートフォルダ」を。
パソコンの音楽をスマホに転送したい場合は、「ローカルフォルダ」になります。
同期するタイミング
続いて、同期するタイミングを指定します。
このFolderSyncは、常にフォルダを見張っているというわけではなく、指定した時間やタイミングでファイルを比較し、新しいファイルやファイルに修正が行われていたら、同期する。という動作をします。
ただし、後で紹介する「インスタント同期」にチェックを入れておくと、アンドロイド側のファイルに変化があった時に同期をしてくれます。
「5分毎」「15分毎」・・・・「毎日」「毎週」「毎月」の中から選べます。また、指定した曜日や指定した時間に同期させることも出来ます。
インスタント同期にチェックを入れておくと、同期タイプが「リモートフォルダ」の場合、アンドロイド側の指定したフォルダに変化があった時に、動作させるように出来ます。
例えばスマホのカメラで撮影したらどうき。なんて場合は、ここにチェックを入れておきます。
Wi-Fiと充電
ファイルが膨大になる場合は、パケット量が増えてしまうので、「WiFiを使用」にチェックをしておいてください。
また、その下の「WiFiをオンにする」にチェックを入れておくと、Wi-Fiがオフになっていてもオンにして同期してくれるようになります。
「3G/4Gを使用」にチェックを入れると、Wi-Fiがなくても同期する設定になりますが、あまりおすすめはしません。
「充電中のみ同期」にチェックを入れておくと、充電中のみ同期してくれます。
バッテリーのヘリが心配な人は、ここにチェックしておくといいかも。
ちなみに、あまり大量のファイルを転送させたりすると、バッテリーの減りも早くなるので、大量のファイルを同期する場合はチェックしておいたほうがいいかも。
設定を保存
ここまで出来たら一番下の「保存」をタップして保存します。
設定は終了です。
「保存」をタップすると、設定したタイミングになると同期が始まります。
同期したくないファイルが有る場合
FolderSyncでは、フォルダの中のすべてのファイルを同期するだけでなく、「~だったら除外」というようなルールも指定できます。
例えば、「ファイルサイズが10MB以上のファイルは除外」とか「○○というファイル名のファイルは除外」みたいな。
こうした細かいルールは「フィルタ」をタップします。
ルールはこんな感じ。
設定したルールのファイルを除外(同期しない)という意味になります。
例えば「10MB以上のファイルは同期しない」というフィルターを追加したい場合は、「より大きいファイル」を選択し、「10000000(千万)」を入力します。
「保存」をタップします。
ルールが作成されました。ルール(フィルター)は、複数作成することが出来ます。
10MBと指定したのに、9.5MBになっているのは、1KB=1024Byteだからです。
今すぐ同期するには
今すぐ同期したい場合は、「同期」をタップすると、強制的に同期します。
同期の進行状況を確認する
もし、同期の進行状況を確認したい場合は、①画面の左上のあたりをタップし、②「同期ステータス」をタップします。
どのファイルを転送しているか、など進行状況が表示されます。
なお、この画面でエラーも表示されるので、うまく同期できない場合はここで確認して下さい。
マイファイルでちゃんと同期されたか確認すると、パソコン上の10MB以下の動画がアンドロイドに転送されていました。
音楽を同期させよう
さて、ここまでだいたいのFolderSyncの使い方を説明して来ましたが、自宅でパソコンを起動している時に、自動的に音楽ファイルを同期させる設定を紹介します。
iPhoneでは、USBケーブルを繋げばパソコンの中に保存してある音楽ファイルを自動で同期してくれますが、アンドロイドは似たようなシステムがありません(あるけれどメーカーごとに違う)。
そこで、iPhone以上に楽に同期できるように、ワイヤレスで同期出来る設定を紹介します。
まずは音楽ファイルが保存されているフォルダを共有設定しておいてください。
共有設定の方法は、共有させるにはを参考にしてください。
ipアドレスを調べる
まずは先程のアカウント設定で、「SMB」を選択して新しくアカウントを作成します。
続いて音楽ファイルが保存されているパソコンのIPアドレスを調べます。
調べ方は、スタートボタンをクリックし、プログラムの検索のところに「cmd」と入力してエンターキーを押します。
Windows8でスタートボタンがない場合は、「Windows」キーを押しながら「X」キーを押し、表示されるメニューから「コマンドプロンプト」をクリックします。
表示されたプログラム一覧の中から「cmd.exe」をクリックします。
コマンドプロンプトが立ち上がったら、「ipconfig」と入力し、エンターキーを押します。
「IPv4 アドレス」という部分を探し、その右横に表示されている「192.168.」で始まるIPアドレスを覚えておきます。
アカウント設定
続いてアカウント設定でSMBを選んだら、「名前」をわかりやすい名前をつけておき、「サーバーアドレス」のところに今調べたIPアドレスを入力します。(半角で入力します)
ログインに成功と表示されれば、SMBの設定は完成です。
あとは、SkyDriveで設定したようにアンドロイドの音楽を保存するフォルダを指定し、パソコン側の音楽が保存されているフォルダを指定します。
同期のタイプは「ローカルフォルダ」にしておきます。
また、Wi-Fiのみ同期するにチェックを入れておきます。
接続できない場合
ログインを検証をタップしても成功しない場合は、Windows7以降、共有設定をしたフォルダにアクセスする際、デフォルトでユーザーアカウントとパスワードが必要になったためです。
この場合、共有させているフォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択。
「共有」タブをクリックして、一番下の「パスワード保護」にある「ネットワークと共有センター」の部分をクリックします。
「パスワード保護の共有を無効にする」の方にチェックを入れます。
これでFolderSyncで接続ができるようになったはずです。
iPhoneに同期している音楽ファイルが入っているフォルダの容量は、2.44GB程度でした。
これなら、SugarSyncでらくらく同期できそうです。
ちなみに、iPhoneで同期されている音楽ファイルは、「マイドキュメント」の「マイ ミュージック」の「iTunes」の「iTunes Media」の「Music」の中に収まっています。
このフォルダを同期すれば、iPhoneとアンドロイドで常に同じ音楽を聞くことができます。
ウィジェット
手動で同期する場合は、ウィジェットも用意されています。
ホーム画面にウィジェットを配置しておき、同期したい時にタップすればすぐに同期が始まります。
まとめ
今までスマートフォンにファイルをコピーしたり、アンドロイドからファイルをコピーする場合は、USBケーブルを繋げてコピーする必要がありました。
iPhoneの場合は、iTunesというソフトを使えば同期は簡単にできますが、アンドロイドの場合はそういったソフトがたくさんありすぎて、どのソフトを使ったらいいのかが選択に困ったりしましたが、このアプリを使えばUSBケーブルも必要なく、2台以上のパソコンのフォルダと同期することも可能です。
私のように、アンドロイドでカメラをよく使う場合や、キャプチャーする場合は、このソフト1つで同期がほとんどまかなえるので、今では手放せないアプリの一つになりました。
関連ページ
- FolderSyncが同期できない!
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2017-01-16 11:44 | | |