IIJmioやb-mobileでViberを使うには
Last update 2012/04/14 22:55
Viberは、日本語化されていない無料電話アプリですが、非常に使いやすく、他の無料電話にはない機能も持っていたりするので、スマートフォンユーザーにはぜひともインストールしておきたいアプリの一つです。
LINEやSkypeなどと比べ、
- 起動させていなくても着信が可能
- Bluetoothのヘッドセットを使用しての通話
- IDの登録が不要
- スマートフォンの連絡帳参照機能
といった特徴があります。
特に、iPhoneで起動させていないのに着信が可能な代表的な無料電話アプリは、Viberだけだと思います。
(Androidだと、LINEや050Plusは強制終了しても、勝手に起動する)
それ以外にも、上記の長所をすべて兼ね備えているのは、Viberぐらいでしょう。
ただし、短所として、
- 日本語化されていないので、初心者にはとっつきにくい
- そのせいか、LINEやSkypeに比べるとユーザー数が若干少ない
- 連絡帳データをサーバーにアップロードするので、セキュリティ的に不安?
Viberは、インストール時、連絡帳データを参照していいか聞いてくるのですが、連絡帳データを元に、すでにViberをインストールして使っている人のリストを表示してくれます。(Viberは、Viberアプリ同士で通話をするので、基本的に相手もViberをインストールしていないといけません)
SkypeのようにIDを登録して、電話をかけたい相手を探して登録して・・・・というめんどくさい手間がないので、非常に楽なのですが、これらのデータがサーバから漏出したら??という不安を持っている人には、ちょっと敬遠したくなるかもしれません。
でも、もちろん、データが流出したというニュースは聞いたことがないし、暗号化して保存しているので安心だということらしいんですけれどね。
まあ、クラウド化が進んだ現在、ほとんどのネットサービスでは個人情報を保存しているので、それほど神経質にならなくていいと思います。
というより、これらが気になる人は、そもそもスマートフォンの使用はおすすめできません。(iPhoneもAndroidも、連絡帳データをサーバーに保存するので)
IIJmioでViberを使うには
さて、私はiPhoneとアンドロイドの2台持ちなのですが、アンドロイドの方はIIJmioやイオンb-mobileといった超格安データ通信サービスのプランを利用しています。
が、これらのデータ通信サービスは月々1000円以下と非常に安いのですが、SMSやMMSといった携帯メールがないので、Viberを使う時の4桁の認証コードが受け取る事ができません。
Viberは、インストールするときに個別の4桁の認証コードを入力する必要があるのですが、この認証コードは、SMSという電話番号宛に届く携帯メールによって送られてくるため、IIJmioやイオンb-mobileといったデータ通信しかできないサービスでは、受信できません。
auのiPhoneも、外国からのSMSが受信できないので、SMS経由での認証コードの入手が不可能です。
ただし、こうした人のために音声による認証コードを聞かせてくれるサービスも同時に公開しているので、auのiPhoneの場合は、音声で認証コードを知ることができます。
IIJmioは、音声通話はできないので、この場合の登録方法を紹介します。
050Plusで認証コードを聞ける!
私は、050Plusという、スマートフォン用IP電話サービスに加入しているので、050Plusで認証コードを聞けるか試してみました。
すると、みごとに音声通話を聞くことができました!
以下はその手順。
Viberのインストールと設定
Viberをインストールして起動すると、このような画面になるので「Continue」をタップします。
色々英語で書いていますが、Viberは無料で通話ができる電話サービスで、SkypeのようにID登録や友達にいちいちIDを聞いたりする必要がなく、電話番号がIDの代わりになります的なことが書かれています。
「スマートフォンの連絡帳データにアクセスしてもいいですか?」なんてことを聞かれるので、「OK」をタップします。
インストールするスマートフォンの電話番号を入力します。
この時、IIJmioや音声通話がないイオンb-mobileの電話番号を入力してしまうと、SMSや音声通話ができないので、4桁の認証コードを入手できません。
そこで、050Plusの電話番号を入力します。
050Plusに加入していない場合は、家族や知り合いで、Viberを使う予定がなく(ガラケーしか持ってないとか)、SMSの受信だけしてもらえる人がいれば、その携帯に一時的に、認証用のSMSを受信してもらう。という方法も使えます。
一度認証してしまえば、入力した電話番号等は必要なくなるので、インストール先のスマホの電話番号である必要はありません。
ただ、固定電話等の電話番号は無理っぽいです。
上の「Japan(+81)」というのは、日本固有の電話番号なので、Japanのままにしておいてください。
登録した電話番号宛に4桁の認証コードを送ります。という注意書きが表示されます。
IIJmioの場合も、このまま「Approve」をタップしてください。
ドコモやソフトバンクの普通のプランでスマートフォンを使っている人は、このあとすぐに、4桁の認証コードが記載されたSMSが届くので、記載されているコードを入力します。
auやIIJmioなどでスマートフォンを使っている人は、「click here」をクリックします。
ブラウザが起動して、登録した電話番号に電話がかかってきて、音声で認証コードを伝える方法に切り替わります。
日本語版はないっぽいので、「English」のまま「Get Code」をタップします。
すると050Plus上に電話がかかってきました。
auのスマートフォンの場合は、auの携帯アプリにかかってきます。
もし、別の携帯電話の番号を登録していた場合は、その携帯にかかってきます。
電話にでると、「スリー・・・スリー・・・・フォー・・・」のように4桁のコードを言ってくるので、メモに書き留めておきます。
何度も繰り返し言ってくるので、慌てなくても大丈夫です。
ここで聞いた音声を、先ほどの認証画面に入力して、「Enter Viber」をタップすると、コードが間違っていなければViberが使えるようになります。
使い方と使い心地
こんな感じに、連絡帳データを元にViberを入れている人のリストが、表示されます。
「All」をタップすると、連絡帳の全てのデータが表示されます。
Viberをインストールしていない相手には、携帯電話アプリが立ち上がって、普通の携帯通話をすることができます。(もちろん料金がかかります)
IIJmioの場合は、音声通話未対応なのでViberをインストールしていない人への通話は出来ませんが・・・。
こちらから電話をかけた時の画面です。
アンドロイドからかけると、「ツー・・・ツー・・・」という音声しか聞こえないので、あれ?繋がっていないのかな?と思ったんですけれど、これで呼び出しているようです。
お互いがWi-Fi環境だと、かけるとすぐに相手を呼び出します。
ただし、3G回線やIIJmioのような低速な回線を使用していると、相手に着信があるまで結構時間が掛かるっぽいので、注意が必要です。
感じとしては、050Plusの方が相手に確実に発信できるな。と思いました。
私の場合は、iPhoneとアンドロイドで、それぞれ別々の番号を(iPhoneはソフトバンクの電話番号、アンドロイドは050Plusの電話番号)登録したので、iPhoneとアンドロイドで通話することができます。
注意点
もし、私のようにiPhoneとアンドロイドの2台持ち(もしくはアンドロイドを2台とか)の場合、2台の電話番号を同じ連絡帳データに登録していると、うまく発信することができません。
(たとえば、「自分」という名前でiPhoneの番号と、アンドロイドや050Plusの番号を複数登録している場合)
この場合、それぞれの番号を別々の個別データとして連絡帳に登録しておくと、うまく発信することができます。
なお、Viberは連絡帳に変更があっても、インストールしたときに読み込んだデータを使い続けるっぽいので、修正した場合は、またViberをインストールし直す必要があります。
050Plusを使って登録をしたり、2台持ちの人は、Viberをインストールする前に連絡帳のデータを変更しておいて下さい。
着信
スリープ状態のアンドロイドのViberに着信があると、このような画面になります。
画面左下の緑色のアイコンを右にスライドすると、電話にでることができます。
右下の赤色のアイコンを左にスライドすると、着信拒否になります。
相手と通じると、このような画面になります。
一番下の「End Call」をタップすると通話を終了することができます。
スピーカーフォンにしたり、こちらのマイク音声をミュートにしたりすることもできます。
画面中央には、電波状況を知らせるアイコンが表示されます。
メッセージ機能
Viberには、iPhoneのメッセージのようなチャット風のメッセージやり取り機能もついてます。
利用はもちろん無料。
ただし、相手もViberがインストールされていないといけません。
メッセージ入力欄の右はじにある矢印のような三角形は、ここをタップすると、こちらの現在位置情報をメッセージに付加する機能。
待ち合わせなどに役立ちますね。
iPhoneに送ってもちゃんと地図を見ることができます。
便利なのが、こちらがメッセージを送信した直後は、メッセージの下に「Sent」と表示されるのですが、相手が受信すると・・・
このように「Delivered」と表示して、相手に届きましたよ。というのが一目でわかるということです。
普通のメールだと、ちゃんと相手に届いたのかな?なんて不安になることがありますが、Viberだとそんな不安はなくなります。
まあ、この機能はiPhoneのiMessageやLINEでもあるんで、目新しい機能ではないんですけれどね。
位置情報が付加されたメッセージは、メッセージの下に矢印上の三角形のマークが付きます。
ここをタップすると、googleマップが起動します。
不在着信
万が一、Viberの着信に気が付かなかった場合でも、このようにロック解除画面に着信があったことを知らせる通知が表示されます。
050Plusのように留守番メッセージサービスはないみたいです。
まとめ
LINEもViberも、無料でインストールすることができるので、ぜひインストールしておきたいアプリの一つです。
SkypeやLINEなどは、結構相手に通じないことが多いんですけれど、Viberは、他の電話アプリに比べ、わりと確実に着信できる気がします。
ただ、3G回線だと相手に届くのに、結構時間がかかったりするので、仕事として使うには厳しいかな。なんて気もします。
音質と遅延
3G回線での音質は、携帯電話での通話以上というようなことを言う人もいますが、すごい綺麗に聞こえる。というわけではないですね。
Wi-Fi環境だと、SkypeやiPhoneのFacetimeの方が音がいい気がします。
また、なぜか、Wi-Fi環境ではiPhoneのほうが音質が良かったです。
アンドロイドは会話がないときの、音声データのノイズがちょっと目立つような。
でも、Wi-Fi環境なら携帯電話での通話より、ずっとよく聞こえます。
あとは、3G回線だと遅延が結構目立ちます。
大体、1秒ほど遅延します。
感じとしては、海外のニュースのレポーターとの会話みたいな感じ。
相手の話が終わったので、こちらが話そうと思って話すと、相手の会話がまだ続いてて、で、相手もこちら側が喋り出したので、会話をやめて・・・のように1秒遅れによる、会話のスムーズさはちょっとストレスになるかも。
細い路地で、向こうから来た人を避けようとしたら、相手と同じ方向に避けようとして、さらにそれを避けようとして、お互いが同じ方向によけてしまう的な感覚。
ただ、もちろん通話自体は可能なので、こうしたタイムラグが気にならなければ十分実用範囲。
あとは、3G回線だとやっぱり不安定です。
切れるのが当たり前だと思って通話しておいたほうがいいです。
電波の不安定さは、ソフトバンクの比ではありません。
数分おきに切れると思っていたほうがいいかもしれない。
お互いがWi-Fi環境だと、遅延も殆どありません。
発信すると、即座に相手側に着信します。
会話の遅延も、コンマ数秒レベルでほとんど気になりません。
3G回線で使うことが多く、仕事で使っていて確実に通話したい。というのであれば、普通の携帯の音声通話か050Plusの方が確実だと思います。
起動してなくても、着信できるのは非常に魅力です。
LINEやSkypeのような人気アプリだけでもいいんですけれど、Viberをインストールしておくと、意外と色々役に立ちますよ!
(意外とViberを使っている人は多いです)
2012/04/14 22:55 | | |