IIJmioで050Plus音声通話はできる?

IIJmioのミニマムスタンダード128プランで、050Plusによる音声通話が可能か、実験してみました。イオンb-mobileでは全く通話ができませんでしたが・・・

 
 

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IIJmioで050Plus音声通話はできる?

 

 

Last update 2012/04/13 22:43

 

IIJmio:高速モバイル/Dのミニマムスタンダード128プランは、月々945円でパケットデータ通信ができる超格安サービスですが、音声通話ができません。
そこで、050Plusというアプリで、このIIJmioの回線を使った電話の発着信ができるか、実験してみました。
今回は、

  • IIJmioの回線を使って050Plusの音声通話ができるか。また、音質は実用に耐えられるか
  • 050Plusを立ち上げっぱなしの場合、バッテリー消費量はどれくらいか
  • IIJmioと050Plus、そしてスマートフォンの本体価格を含めた月々の料金は?

を検証してみたいと思います。

IIJmioとは

IIJmio高速モバイル/Dは、下り上り共に最大128kbpsという超低速モバイル回線で、音声通話もできませんが(データ通信のみのサービスです)、月々945円という、ドコモのパケット定額プランの6分の1ぐらいの料金で、3G回線やLTEを利用したパケット通信(わかりやすく言えば、インターネットが使えるということです)ができます。
公称値128kbpsですが、実際に測定してみると・・・

下り151kbps。上り129kbps
このように150kbpsぐらいの速度が出るようです。
イオンb-mobileも、月々980円という格安料金で同じようなサービスを公開していますが、下り最大100kbpsで、実際には40~95kbps程度しか出ないのと、以前、イオンb-mobile回線を使った050Plusの音声通話を試したのですが、着信はするものの、相手の声は全く聞こえず、音声通話は不可能だ。という結果に至りましたが、IIJmioの場合はどうなんでしょう?

ちなみに、ドコモやau、SoftBankの3G回線の速度は、700~2,000kbpsほどの速度が出るので、IIJmio ミニマムスタンダード128プランの数倍から15倍の速度です。

テスト通話

050Plusでは、使用するにあたってちゃんと音声通話が出来るか、留守番電話のようなこちらの音声を録音して、再生してくれる「テスト通話」というサービスがあります。
テスト通話は、無料でかけることができるので、契約する前に通話状態を確認することができます。
以下の動画は、IIJmio:高速モバイル/D ミニマムスタンダード128プランで、050Plusを使ったテスト通話の実験の様子です。

このように、IIJmioで050Plusのテスト通話をおこなった場合は、女性オペレーターの録音音声もスムーズに聞こえましたし、こちらから発信した音楽もちゃんと相手に通じるようです。

イオンb-mobileでも同じようにテスト通話をかけてみたのですが、通じているのかよくわからない状態で、何度も試したのですが、結局、オペレーターの音声も聞こえませんでした。

固定回線からかけてみる

今度は、自宅の固定回線からアンドロイドの050Plusにかけてみました。
電波はIIJmioの128プランのみで、Wi-Fiは切っています。
iPhoneから流れてくる、早口言葉を子機経由で聞かせてみて、アンドロイド側でちゃんと聞こえるか確認してみます。

子機からアンドロイドへ通話
自宅の子機を使ってスマートフォンにインストールした050Plusに発信してみます。
ちなみに050Plusにかける場合も、番号の前に「184」をつけると、非通知でかけることができます。

iPhoneのスピーカーから流れる早口言葉
子機側の音声として、iPhoneから流れるボイスロイド+で作成した早口言葉を流してみます。

着信はこんな感じ
050Plusの着信は、スリープ状態でもこのように普通の電話と変わりありません。
「応答」をタップすれば電話にでることができますし、「拒否」をタップすれば留守番電話に転送できます。
今回の実験では、非通知でかけたのですが、実際には相手の番号が表示されますし、電話帳に登録してある人であれば、登録している名前が表示されます。

スピーカー経由でも聞こえる
こちらも成功しました!!
動画ではわかりにくいかもしれませんが、普通の携帯電話並の音質で通話できることがわかりました。
これで、IIJmio高速モバイル/D ミニマムスタンダード128プランの945円と、050Plusの315円を合わせた、1,260円/月で音声通話もできるスマートフォンを持つことができると判明しました。

バッテリーのもちは?

050Plusの問題点として、iPhoneの050Plusもそうなんですけれど、050Plusを立ち上げていないと着信できない点。
ずっと立ち上げっぱなしにしておけばいいのですが、これだとバッテリー消費が激しくなりそう・・・?
というわけで、050Plusを立ち上げた状態でスリープ状態にし、バッテリーの消費がどれくらいか、実験してみました。

19時49分で99%
050Plusを立ち上げた状態で、モバイル回線をオンにし、Wi-Fiもオンにしました。
これなら、Wi-Fiを使っている場合は、Wi-Fiを優先的に。
屋外にでた場合は、3G回線を使って常に050Plusに着信させることができます。
バッテリーは19時49分の段階で99%。
(ホントは100%あったのですが、キャプチャーをしたと同時に99%に減りました)
ちなみに、スリープ状態のみで、たまにバッテリーの残りを確認するために、画面を操作した程度です。

5時15分で70%5時間25分ほど経過した、5時15分で70%まで減っていました。

12時30分で49%
実験開始から16時間40分ほど経過しました。
約半分の49%まで減っていました。
このまま行くと、33時間ほどバッテリーはもちそうですが・・・・

20時54分で19%
25時間ほど経過した所で、20%を切ったので充電を開始しました。

バッテリーの減り方
ecoモードというアプリで、バッテリーの消費状態をグラフで表示してみると、このような棒グラフになりました。

31時間はもつ
20%を切った所で充電をしてしまいましたが、棒グラフを延長してみると、だいたいバッテリーが0になるのは、2時50分辺り。
19時50分ぐらいから実験を開始したので、約31時間程でバッテリーが100%から0になる計算になります。
あくまでなにも操作をしなかった場合の例ですが、待受だけなら1日は充分もちそうです。

機内モード+Wi-Fiの減り方
ちなみに、050Plusをインストールしていない状態で、機内モード+Wi-Fiモードの場合のバッテリーの減り方はこんな感じ。

機内モードでどれくらいもつか
機内モードだと、だいたい42時間ぐらいはもちそうな結果になりました。

バッテリーの減り方の比較
傾斜を比較してみると・・・
やっぱりちょっと減り方ははやいですね。
しかし、これは050Plusがバッテリーを消費しているのではなくて、3G回線をオンにしていることによるバッテリーの消費のような気がします。
以前も実験したのですが、Wi-Fiと3G回線だと、明らかに3G回線のほうがバッテリーを消費するんですよね。

もし、Wi-Fi以外では使わない。とか、屋外に出る場合だけ3Gモバイル通信をオンにするようにしておけば、050Plusを立ち上げっぱなしにしておいても、40時間ぐらいもつかもしれません。

月々の料金は?

さて、一応、IIJmioの回線を使った着信も音声通話も、携帯電話とほぼ変わらないことがわかりました。
これなら全然実用範囲で許せるレベル。
バッテリーの消費も、3G回線をオンにしている限りは、050Plusを立ち上げてようが立ち上げていまいが、変わらないレベル。
もし、バッテリーの消費を抑えたいならば、Wi-Fiオンリーにするか、Wi-Fiがないときだけ3G回線をオンにするか、それか頻繁に充電するか。という感じになると思います。

で、残りは、金額的にどれくらいになるのかを検証してみたいと思います。
まず、IIJmio 高速モバイル/Dのミニマムスタンダード128プランは、945円。
クレジットカード払いのみで、初期費用3,150円がかかります。

続いて、050Plusですが、こちらは毎月315円かかります。
LINEやSkype、Viberは月々の維持費がかかりませんが、050Plusは、050で始まる電話番号がもらえるので、月々の維持費がかかるのはしょうがないかもしれません。

それ以外に、IIJmioでは携帯電話や、スマートフォンといった端末は用意されていないので、自分で用意する必要があります。
アクセスポイントを変更する必要があるので、普通の携帯(ガラケー)は使えません。
スマートフォンかモバイルルーターになります。
端末は、白ロム専門店で販売されている、ドコモの中古スマートフォンならOK。
ドコモのお店に行かなくても、届いた時点で使えます。
価格はピンきりですが、1~3万円ほど。
私が購入したXperia rayは、1万2000~1万5000円程度で売っています。

初期
費用
事務手数料 3,150円
端末代 1万2000~3万円
月額
費用
IIJmio 高速モバイル/D
ミニマムスタンダード128プラン
945円
050Plus 315円
合計 1,260円

仮に、スマホを1万2000円ほどで購入した場合、2年間の24ヶ月で割った場合、1ヶ月あたりの端末代分割料は、500円。
つまり、

1,260円 + 500円 = 1,760円/月

で、音声通話もでき、屋外でインターネットもでき、もちろんWi-Fiでも使用できるスマートフォンが手に入ることになります。
いろいろな面で、イオンb-mobileと比べてみましたが、IIJなら全然実用的な範囲だな。と思いました。
今度は、IIJmioの回線を使ったアンドロイドに標準で搭載されている「ナビ」が、使えるか検証してみたいと思います。
参照:IIJmioでナビは出来る?

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【 のぞみ 】 2015/09/17 12:33

050plusが常駐じゃなくなったので便利ですね

 

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